整形外科
診療科について
整形外科は骨や関節、筋肉、靭帯、神経など、私たちの身体を動かす「運動器」(内蔵などの「臓器」に対する概念)の疾患や怪我を診断・治療する診療科です。日常生活の中で起こる怪我はさることながら、スポーツによる障害から関節リウマチや変形性関節症、椎間板ヘルニア・変形性脊椎症・脊柱菅狭窄症といった慢性的な疾患、さらに骨粗しょう症や高齢者に多い骨折のような加齢に伴う問題など、幅広い症状・病態に対応します。また治療には手術、薬物療法、リハビリテーションを組み合わせ、患者さま一人ひとりに適した方法を選びます。中でも手術療法については各分野の専門医(専門外来・センターを参照)が他の科と協力しながら、最先端の技術を用いて最善の手術ができる体制を整えています。また保存療法(手術によらない治療)についても、理学療法士養成を目的とした当院関連の行岡医療大学と連携して常に最先端のリハビリテーションを追求していますし、近年導入され始めた再生医療(自費治療になりますが)についてもその応用の可能性を追求し、それぞれの治療のメリットのみならずデメリットも患者さまと共有・検討しながら、運動器の健康を支え、快適な生活を送るための方策を追求しサポートしています。


専門外来
主な疾患
大腿骨頸部骨折
- 整形外科
骨粗鬆症をベースに高齢者の転倒により生じることが多いです。
| 症状 | 大腿骨頸部骨折では股関節部(脚の付け根)に痛みがあり、ほとんどの場合、立つことや歩くことができなくなります。稀に痛みはあるものの歩行が可能なタイプもありますので注意が必要です。 |
|---|---|
| 原因 | 大腿骨は股関節からすぐのところ(大腿骨頸部)で曲がっています。人間はその曲がった大腿骨で体を支えていますが、曲がったところは転倒や転落の時に外力が集中しやすく、骨折しやすいのです。 この骨折は骨粗鬆症で骨がもろくなった高齢者に多発することで有名ですが、本邦でも年間10数万人が受傷し、多くの方が骨折を契機に寝たきり、閉じこもりになってしまうので社会問題となっています。 医学的には、病態が大きく異なりますので、関節の中で折れる場合(大腿骨頸部内側骨折)とそれよりもう少し膝側の関節外で折れる場合(大腿骨頸部外側骨折)の2つに分けて考えます。 頸部内側骨折は、骨粗鬆症がある場合、ちょっと脚を捻ったぐらいでも発生します。よくあるのは高齢者が何日か前から足の付け根を痛がっていたが、或る時急に立てなくなったというエピソードです。おそらく立てなくなった時、骨折部で“ずれ”が生じたのでしょう。 一方外側 骨折は、明らかな転倒・転落で発生します。 両者の大きな違いは、内側骨折は血液循環が悪いため骨癒合が得られにくいが、その一方関節内のため周りにスペースがなく内出血も少ないことに比べ、外側骨折は骨癒合は得やすいが、受傷時の外力も大きく、内出血もするため全身状態に影響が出やすいということです。 |
| 治療方法 | 予防は折れにくい骨を作るという意味で骨粗鬆症の治療を行うことと転倒しにくい環境を整えるという2点です。骨粗鬆症の治療は食物、薬物、運動ということになりますが、特に女性の場合は正常でも更年期以後年率で1%づつカルシウム量が減るといわれており、普段から検診等でチェックすることが大切です。 もし骨折が発生してしまった場合は、安静期間中に認知症や、廃用萎縮といって動けないうちに運動機能がおちて寝たきりになってしまうことがありますので、何らかの手術療法を考えることが増えています。 なお内側骨折の場合は骨頭壊死といって、血流障害で後ほど骨がつぶれてしまう合併症にも注意することが必要です。 |
橈骨遠位端骨折
- 整形外科
- 手の外科センター
詳しくは手の外科センターページをご覧ください。
患者様へ
整形外科をご受診の患者様へ
行岡病院 整形外科では、骨・関節・筋肉・神経など(内蔵などの臓器に対して「運動器」と呼びます)、身体の運動機能に関わる疾患や外傷に対して、専門的な診療を行っております。
骨折や脱臼・捻挫、切創などの外傷はもとより、腰痛、関節痛、スポーツ外傷から、変形性関節症、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症まで、幅広い症状・疾患に対応いたします。
患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせて、保存療法(薬物・リハビリ)から手術療法、またその後の社会復帰までのリハビリテーションなど適切な治療方針を検討いたします。必要に応じてリハビリテーション科やリウマチ科等の他診療科と連携し、主要部門はセンターを置いてチーム医療を推進しております。
初めて受診される方は、できるだけ紹介状をご持参ください。それまでの経過や検査データなどがあれば、スムーズな治療計画を効率よく検討できますし、電話予約もお取りいただけます。もちろん紹介状がない場合でも受診は可能です(選定療養費がかかります)。
診療に関するご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
行岡病院 整形外科では、骨・関節・筋肉・神経など(内蔵などの臓器に対して「運動器」と呼びます)、身体の運動機能に関わる疾患や外傷に対して、専門的な診療を行っております。
骨折や脱臼・捻挫、切創などの外傷はもとより、腰痛、関節痛、スポーツ外傷から、変形性関節症、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症まで、幅広い症状・疾患に対応いたします。
患者様一人ひとりの症状や生活背景に合わせて、保存療法(薬物・リハビリ)から手術療法、またその後の社会復帰までのリハビリテーションなど適切な治療方針を検討いたします。必要に応じてリハビリテーション科やリウマチ科等の他診療科と連携し、主要部門はセンターを置いてチーム医療を推進しております。
初めて受診される方は、できるだけ紹介状をご持参ください。それまでの経過や検査データなどがあれば、スムーズな治療計画を効率よく検討できますし、電話予約もお取りいただけます。もちろん紹介状がない場合でも受診は可能です(選定療養費がかかります)。
診療に関するご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
