- 整形外科 脊椎脊髄病センターのご案内 -
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脊髄・脊椎疾患の診療を行っています。
手術は一般的なオープン手術及びMIS (minimary invasive surgery:低侵襲手術)を行っており顕微鏡手術および経皮的内視鏡手術も行っています。手術支援システムとして手術用ナビゲーション、術中神経モニタリング(MEP,SEP)を使用し手術を安全に行います。
また当院では整形外科医と脳外科医が一体となり手術を行っています(脊椎脊髄病センターの特徴を御参照ください)。
手術以外にも、神経ブロック(硬膜外ブロック、神経根ブロック)、椎間関節ブロック、椎間板ブロックや理学療法(リハビリテーション:運動療法)の治療手段を用います。
2002年10月に開設され、脊椎及び脊髄の疾病に対して治療を行っています。当センターの特徴は整形外科医と脳神経外科医が連携して診療・治療を行っている事です。背骨には柱としての脊椎と神経組織としての脊髄が存在します。よって、骨の専門家と神経の専門家が協力して診療を行う事は非常に理にかなった方法と言えます。
当院では、ヘルニアに対する酵素注入療法や圧迫骨折に対する椎体形成術。脊椎内視鏡などの低侵襲脊椎外科手術にも積極的に取り組んでいます。
頚椎症性脊髄症 頸椎椎間板ヘルニア 頸椎後縦靭帯骨化症・黄色靭帯石灰化症 環軸椎亜脱臼、頸椎骨折
胸椎椎間板ヘルニア 胸椎後縦靭帯骨化症・黄色靭帯骨化症 骨粗鬆症性椎体骨折 外傷性椎体骨折
腰椎椎間板ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 腰椎分離症 骨粗鬆症性腰椎圧迫骨折 外傷性腰椎椎体骨折
脊髄腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫、など) 化膿性脊椎炎 特発性硬膜外血腫 症候性仙骨嚢胞(Tarlov cyst) 癒着性くも膜炎 脊髄空洞症
椎間板ヘルニアは、椎間板の主に変性髄核が後方の繊維輪を部分的あるいは完全に穿破し、椎間板組織が脊柱管内に突出あるいは脱出して、馬尾や神経根を圧迫し、腰痛・下肢痛や下肢の神経症状が出現するものである。本疾患の発生は男性に多く、好発年齢は20~40代、好発部位は第4/5、第5/仙骨、次いで第3/4腰椎とされている。(腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドラインより)
治療方法:保存的治療が原則ですが、運動障害や保存的治療無効例では手術が必要です。
・保存的治療:内服薬や装具での外固定。神経根ブロックなどをおこないます。
・椎間板酵素注入療法 2018年に承認された新しい治療法です。局所麻酔下に椎間板に薬剤を注入し治療します。
科研製薬 パンフレット より
・手術治療
顕微鏡手術:従来の顕微鏡を使用し3cmの傷でヘルニアを摘出します。
確実なヘルニアの切除が可能な事が特徴です。
経皮的内視鏡手術:1cmの脊椎内視鏡を使用してヘルニアを摘出します。
低侵襲な手術が特徴ですが、適さないタイプのヘルニアもあります。
当院では、脊椎内視鏡手術も行っています。
経皮的内視鏡ヘルニア摘出術:Percutaneus Endoscopic Discectomy:PED
全内視鏡脊椎手術:Full-Endoscopic Spine Surgery:FESSと呼ばれている手術です。
関節鏡手術や腹腔鏡手術の様に、脊椎内視鏡(下図)を用いて内視鏡下に脊椎の手術を行います。従来の手術に比べ小さな傷で低侵襲に手術が出来る事が特徴です。対象疾患
・化膿性脊椎炎(洗浄・ドレナージ)
・脊柱管狭窄症(後方除圧術)等
STORZ HP より