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眼科

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眼科の特徴

デジタル画像ファイリングシステムで接続された診察室・検査室には、細隙灯検査、眼底検査、超音波検査、波面収差解析装置などの画像検査の他、視野検査、マルチカラーパターンレーザー凝固装置・ヤグレーザー機器などが設置され、近隣でもトップクラスの眼科器械設備を誇ります。

平成18年から導入された光干渉断層計(OCT)は今まで2回、器械は更新され、黄斑疾患および緑内障の診断に威力を発揮します。特に加齢黄斑変性にはOCTおよびフルオレセン蛍光眼底検査、インドシアニングリーン造影検査などの特殊検査による診断の上、抗VEGF剤硝子体注射や認定医によるPDT(光線力学的療法)レーザー、そして硝子体手術による専門的な治療が行われています。

部長の専門のひとつは眼光学であり、工学部で習得したレンズ光学と臨床眼科学を融合し、当科で白内障手術を受ける患者様には学術的にも確かな裏付けのある、しかも常に最新で安全な白内障手術治療を行っています。具体的には、まず熟練した視能訓練士チームにより、視力矯正、波面センサーそして前眼部OCTカシア®、そして最新鋭のIOLマスターなどにより、よりよい術後視力のための徹底した術前検査が行われています。当科は全国でもいち早く乱視矯正眼内レンズを取り入れたことも知られ、また多焦点眼内レンズを用いた先進医療認定施設であり、最新の眼内レンズを用いた白内障手術を総合病院の確かな医療環境で提供しています。またこういった高機能眼内レンズまたはプレミアム眼内レンズと呼ばれる付加価値を持った眼内レンズについて、常に学会発表や学術論文を上梓しており、大学病院など他施設と協力した多施設研究にも力を入れています。

白内障手術

安全に配慮し、かつ無駄のない外来から手術までの流れ

当科の手術症例の8割以上は他の医療機関からの紹介患者ですが、白内障手術希望の患者様につきましては、眼軸長、全身検査などの術前検査、必要により内科かかりつけ医への連絡、手術日程の決定、手術の説明など、術前に行う全ての項目を初診日に終了するようにしています。
そのため紹介患者様の場合、日帰り手術や1泊入院手術の場合、通常、初診日、手術日、術翌日の計3日の当科での診療の後、ご紹介いただいた先生にお戻りいただいております。
白内障手術は日帰り手術と1泊入院手術が主で、通常1か月ほどの手術待ち期間で、患者様と相談の上日程を決定しています。なお急ぎの手術が必要な場合は御事情にも配慮するようにしており、手術を中心に患者様おひとりおひとりのニーズに合わせた医療を行っています。

超音波白内障手術

白内障手術により術後に良好な視力を約束するために、当科は完成度の高い手術を行っています。わずか2.4ミリの切開から水晶体の混濁を取り除き、濁った水晶体の代わりの眼内レンズを、切開を拡げずに挿入します。手術時間は通常10分ほどで痛みもありません。
手術を受けていただく患者様には通常、初診日にスライドを用いて医師が、手術および眼内レンズについて詳しくご説明します。このときなるべくご家族など大切な方にもご一緒に聞いていただくことをお勧めしています。


手術室の様子

手術室の様子

乱視矯正眼内レンズ、多焦点眼内レンズ

白内障手術後の良好な視力のために眼内レンズの選択及びその度数決定は極めて重要です。当科はこの点に最も力を入れていて、手術が決定されると医師及び視能訓練士の医療チームが、術前の見え方、例えば屈折異常(近視、遠視、乱視)や角膜形状、眼底疾患の有無などを詳細に調べます。このため国内トップレベルの豊富な検査器械のレパートリーを当科は誇っています。また2009年8月の積極的に乱視を治す乱視矯正眼内レンズの認可・保険適応を受け、当科はいち早く同眼内レンズを採用し、大阪圏では随一の手術経験を誇っています。当科は、術後に遠くだけでなく近くも眼鏡なしに見えることが出来る多焦点眼内レンズを用いた白内障手術の、厚生労働省認定の先進医療認定施設であり、こういった高機能眼内レンズを用いた白内障手術を得意としています。
こういった眼内レンズはプレミアム眼内レンズとも呼ばれ、術前検査や手術に特別なノウハウ・工夫が要るものです。当科は日々の臨床だけでなく、学会や論文・教科書での発表を通じ、学術的にも情報発信を行い、白内障手術のオピニオンリーダーの一翼を担っています。

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

目をカメラに例えれば、フィルムにあたるのが網膜で、プラネタリウムのスクリーンのように、眼球の内側に広がっています。その中心にあるのが黄斑で視野の中心を担い、ものの細かい部分や色を見分けるのに重要な部分です。
網膜は、10層のうち最下層が網膜色素上皮で、その下に脈絡膜があります。加齢黄斑変性では脈絡膜に新しい血管ができ、増殖して網膜に侵入していきます。この新生血管はもろくて、血液の成分が漏れて網膜が水ぶくれのようになったり、血管が破れて出血したりします。このため、視力低下に加え、視野の中心が見えなかったりゆがんで見えたりします。色覚異常が現れることもあります。
加齢黄斑変性は、欧米では成人失明原因の第1位。日本でも高齢化や食生活の欧米化などで急増し、第4位になっています。加齢黄斑変性の治療で最も多いのは、抗VEGF薬の硝子体注射です。VEGFというのはもともと体内で分泌される、血管を作らせようとする信号で、これを無力化することで新生血管の成長を止めるのです。当科ではこの治療を行うほか、加齢黄斑変性に伴う血腫を黄斑から移動させる手術などいろんな病態に対し、視力を維持するための治療を行っています。


硝子体手術

高度の手術技術と術後治療を要する専門的手術

黄斑上膜、硝子体出血、糖尿病網膜症、黄斑円孔、そして緊急性を要する穿孔性外傷、網膜剥離など目の奥(眼底)の疾患の手術です。専門的な知識、技術、そして手術器械などを要し、通常、入院の下行われる手術です。
眼の大半の体積を占める硝子体は、透明なゼリーのようなものですが、これが原因となる疾患やその奥にある網膜の疾患に対しアプローチするのに取られる手術で、白内障手術と同時に行われることも多いです。網膜剥離や黄斑円孔の場合、手術の終了時に眼に特殊なガスを充てんします。その後、入院の下、下向きの姿勢を取ってもらうことで治療となります(骨折の手術の後に一定期間、ギプスをして制限するのと似ています)(図3)。この間、患者様にはご不自由をおかけしますが、病棟看護師、眼科スタッフのチーム医療でサポートさせていただきます。

先進医療について

先進医療とは、国民の安全性を確保し、患者負担増大を防止、国民の選択肢を広げ、利便性を向上させるもので、以下の要件を満たす新しい制度です。

当科は、先進医療を行う施設として承認されています。先進医療として認められた多焦点眼内レンズ挿入術は実費負担となりますが、手術前や手術後の診察は保険適用となり、患者様の負担が減ります。任意保険に入っている方は先進医療特約が使えます。
詳細は、厚労省の「先進医療」のページをご覧ください。

主な学術活動

我々行岡病院眼科スタッフは、日夜の診療だけでなく、学術活動により社会に貢献することを使命と考えております。
主に白内障、網膜硝子体手術、及び最新の眼光学技術である波面収差解析について発表して参りました。

診療時間(担当医表)

時間 診療室
午前 9:00~11:30 診察室-1 二宮 欣彦 二宮 欣彦 (特殊診)   二宮 欣彦 (特殊診) 二宮 欣彦 担当医
診察室-2 渕端 睦 渕端 睦   渕端 睦 渕端 睦  
午後 13:00~15:30 検査・レーザー (予約)   (手術) 渕端 睦 (手術) 渕端 睦 二宮 欣彦  

学会などで休診のこともありますので、初めての方はお電話いただきご確認されることをお勧めいたします。

木曜日の午前は、前日手術された方の術後診察があるため、外来診療は10時半からとなります。

スタッフ紹介

二宮 欣彦医師

副院長、主任部長
二宮 欣彦

自己紹介

最終学歴 東京大学(工学部、医用精密講座;1988年卒業)

大阪大学(医学部;1992年卒業)

取得資格・専門医名

  • 大阪大学脳神経感覚器外科学(眼科学)臨床教授
  • 日本眼科学会 眼科専門医
  • PDT(光線力学的療法)認定医

所属学会

  • 日本眼科学会 会員
  • 日本眼科手術学会 会員
  • 日本白内障屈折矯正手術学会 会員(日本白内障屈折矯正手術学会雑誌 編集委員)
  • 日本網膜硝子体手術学会 会員
  • アメリカ眼科アカデミー(American Academy of Ophthalmology) 会員
  • アメリカ白内障屈折矯正手術学会(American Society of Cataract and Refractive Surgery) 会員

渕端 睦医師

自己紹介

平成15年に大阪大学眼科に入局し、大阪医療センター、大阪大学を経て、平成18年から一度当院にて勤務しておりました。平成21年より大阪大学大学院で角膜疾患について研究する機会を得、卒業後は大阪医療センターにて緑内障の診療についても学んできました。
この度縁あって平成28年4月から勤務させていただくことになりました。今までに学んできたことを基に、患者様に分かりやすい医療を目指していきたいと思います。

最終学歴 大阪医科大学(医学部:平成15年卒業)

大阪大学大学院(医学系研究科眼科学教室:平成25年卒業)

取得資格・専門医

所属学会

専門分野

他、視能訓練士3名(2014年3月現在)、看護師2名


眼科スタッフ

(2016年3月30日撮影)